BGP,OSPF,EIGRPって何者?ざっくり解説します!
皆さんどうもキムキムです。
初夏の晴れた昼下がり、かりゆし58やTUBEの旬な季節になって来た今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回はPacketTracerから少し離れ、ルーティングプロトコルのうち
代表的なBGP,OSPFと呼ばれる2つをピックアップして、
其々の特徴やどのようなシーンで使われるのか簡単に解説していきたいと思います!
※毎度の如く私の主観が入っておりますので参考程度に閲覧下さい。
そもそもルーティングプロトコルって何?
ルーティングプロトコルとは、ネットワーク上にあるルータ同士の通信の時に使われるプロトコルで経路の情報を交換したり、経路を選択する際に使用するものです。
少し分かりづらいですね。そこで簡単な図を書いてみます!
これは「AさんがCさんに手紙を出したいけど何処に出したら良いか分からない」図です。
A~Eさんはルーターと思って頂ければ大丈夫です!
青矢印で書かれているのが経路情報交換の動きです。
Bさん と Dさん に代わりに手紙を渡してくれないか聞いていますね。
各自が持っている経路情報を全てor一部共有してインターネット上の迷子を無くすのが経路情報交換をする目的になるわけです。
赤矢印で書かれているのは経路選択の動きです。
Bさんが「Cさんに手紙渡すよ~」と言ってくれています。
Aさんは「Cさん宛の手紙を一先ずBさんに渡す」という行動が出来るわけですね!
経路情報交換をした結果、どの経路を選ぶべきか選定して通信する
これが経路選択です!
自宅の回線からGoogle等のHPにアクセス出来るのはルーティングプロトコルのお陰なんです!
前段が長くなりましたが、次にルーティングプロトコルの種類について
ざっくり解説していきます。
BGP (Border Gateway Protocol)
インターネット上で一番使われている(らしい)ルーティングプロトコルです。
特徴
EBGPとIBGPと呼ばれる2つで構成されており、任意の装置間内をASという一つの単位に置き換え、
AS内(IBGP)とAS外(EBGP)で管理し通信するプロトコルです。
他のルーティングプロトコルに比べ、「誰からどんな経路情報を貰い、誰にどんな経路情報を教えているか」を
しっかりと把握出来、その装置に対する負荷も抑えめです。
また、Ciscoルーターだけではなく、YAMAHAルーター等にも対応している汎用性の高いルーティングプロトコルです。
対向側への設定を細かく行い、「ネイバー(隣人設定)」をする必要があるため、設定がやや難しいです。
また、経路選択の際は目的地までの距離(ホップ数)とネクストホップを気にします。
使用されるシーン
装置負荷の少なさや、経路広報の細かい制御が得意な為、
様々なベンダーの機会が入り交じる環境や、装置負荷を気にする
大規模NW等で使用されがちです。
OSPF (Open Shortest Path First)
企業ネットワークで一番使用されている(らしい)ルーティングプロトコルです。
特徴
前述のBGPと違い、エリアと呼ばれる概念が登場します。
エリアに向けて経路情報のやり取りを送受信する特徴があります。
が、他装置とのやり取りに継続的にマルチキャストを投げる必要があり、CPUやメモリの負荷は少し大きくなりがちです。
BGP同様、他ベンダー装置でもOSPFは使用できるため、こちらも汎用性が高いルーティングプロトコルと言えます。
設定的にはどのエリアに経路情報交換をするか、を設定すれば良いので設定はBGPより簡易的になり、対向側への仕様変更にもやや強いです。
また、経路選択の際は把握できるNW全体のリンク状態を気にします
使用されるシーン
前述の通り、企業NWなどの小~中規模NWにて使用され、大規模NWの一部を担ったりすることもあります。
おわりに
今回はBGP,OSPFといった、よく聞くルーティングプロトコルに注目してざっくり解説していきました。
もちろんルーティングプロトコルはこの2つだけではなく、EIGRPやRIP,IS-IS等様々あります。
どれか一つを極め、「OSPFなら任せて!」と言えるエンジニアを目指して日々邁進しましょう!
オリンピックで今年は海の日が無く、7/22(木)と7/23(金)は祝日?の様です、皆様稼働時間にお気をつけて下さい!