【NW】装置の経路選択の指標「AD値」とは??
最近スキンケアの為に1万浪費しました。キムキムです。
梅雨で湿気が多い季節ですが、油断せず肌の保湿はしっかりしていきましょう。
今回はCCNAを学ぶと度々目にすることが多いCisco装置における「AD値」に触れていこうと思います。
(サーバー関係だとADはActiveDirectoryになる などありますので注意!)
AD値とは?
「AdministrativeDistance(アドミニストレーティブディスタンス)」の略であり
そのルートの情報元を数値化したものを言います。
なんか小難しいですが、ドラゴンボールの戦闘力みたいな物です。
それでは、ここから深掘りしていきましょう!!
AD値の必要性
ここで問題です。
渋谷駅に行きたいAさんは以下の情報を得ます。
①目の前に渋谷駅が見える(Aさん視認)
②明治神宮前から副都心線に乗ったら行けた記憶がある
③友人によると代官山まで行ったら一駅らしい
この時Aさんはどうやって渋谷に行くでしょうか?
もちろん目の前に渋谷があるんですから、歩いていきますね!
Ciscoの装置でも同じような事が起こります。
先程の選択肢は以下のように解釈できます。
①目の前に渋谷駅が見える(Aさん視認)
→直接接続
②明治神宮前から副都心線に乗ったら行けた記憶がある
→スタティックルート
③友人によると代官山まで行ったら一駅らしい
→経路広報(他ルーティングプロトコルによる)
この時、目の前に見えているものが優先されるのは当然として、他の選択肢同士または③が複数あったらどうでしょう?
経路選択の判断が付かなくなってしまう為、情報元を数値化して「AD値」として定め、その数値の低さを見て
装置が経路を選定する一つの指標としました。
有名どころのAD値
有名なところで言うと
・直接接続 → AD値:0
・スタティック → AD値:1
・eBGP → AD値:20
・OSPF → AD値:110
・RIP → AD値:120
・iBGP → AD値:200
等があります。
(他にも細かくルーティングプロトコル毎に定められたりしているので調べてみて下さい!)
また、余談ですが「フローティングスタティク」等のAD値を変更するようなプロトコルもあるので、あくまで基準値として思って下さい。
経路選択の指標
指標は大きく以下の3つとなります。
①ロンゲストマッチ
→よりマッチしている経路が優先される
(例)以下経路が存在している場合、10.10.10.1に行きたい通信はδへと向かう
A:10.10.0.0/16 ω
B:10.10.10.0/30 δ
②AD値
→よりAD値が低い経路が優先される
ルーティングテーブルから確認可能
③メトリック
→より距離が近い経路が優先される
一般的には中間のホップ数で計測されることが多い
おわりに
今回はネットワークの初級としてAD値をまとめてみましたが、実は初歩的な事でありながら業務で行き詰まったときの原因が
AD値のせいで上手く迂回が出来なかったなんてことも有ります。
「結構経験あるから」と余裕を持って居ると初歩的な問題な足を掬われるので、常復習の心が大事ですね!
AD値なんてNW装置が無いと試せないじゃん!そんなアナタにシミュレータの記事もおすすめです!
CiscoPacketTracerを使ってみる①事前準備編
CiscoPacketTracerを使ってみる②機器の配置と疎通
それでは!