サーバーの基礎知識~物理サーバと仮想サーバ~
こんにちわ!クッキーさんです。
毎朝起きる度に、夏本番が近付いていることを感じ少し憂鬱になっているおじさんです。
エアコンもフル稼働で日々元気に過ごそうと頑張っています!
今回は、サーバの基礎知識編として「物理サーバ」と「仮想サーバ」の違いについて説明したいと思います。
「物理サーバ」とは?
物理サーバとは、サーバ自体に直接サーバーOSをインストールして利用するサーバの事を指します。
基本的に一つのサーバに対して一つのOSを入れて動作させるため、リソース自体を潤沢に利用できるので、段違いに早いです。
CPUやメモリにもよりますが、段違いです。ここ重要です。
「ADやWSUSが使いたいな!」や、「社員の為に快適なファイルサーバを提供したい!」というような用途が明確で、かつ機能が同居出来る場合に導入されるケースが多いです。
既存サーバが無く、初めてサーバ導入する場合も大体物理サーバだったりします。
逆に言ってしまえば、一つの機器で一つのOSしか入れられない為、複数のサーバを導入したい場合に機器を大量に導入すると物凄くお金がかかります。
そういったケースを解消する為に、後述する「仮想サーバ」の出番になります。
「仮想サーバ」とは?
仮想サーバとは、サーバ内に導入したハイパーバイザー上で、複数のサーバを利用する事を指します。
ハイパーバイザーについては、VMwareだったり、WindowsのHyper-Vだったり色々あるんですが、この辺りも含めて説明してしまうと、物凄い物量になってしまうので今回は割愛します。
一つのサーバ機器のリソースを、複数台のサーバで利用するので、省スペースで多くのサーバを導入することができるのです!
金銭的な面でも、サーバ2台導入するにあたって、CPU8コア/メモリ16GBのサーバを2台買うよりも、CPU16コア/メモリ32GBのサーバ1台買って仮想サーバとして導入したほうが大体安いです。
その他にも、仮想サーバで優れた点があり、Windowsライセンス1つにつき、Windows Serverを2台も導入できるのです。
※CPU数によって変わりますが、サーバ機器に入ってるCPUが1つであれば。2つならライセンス2つで2台導入可能
これって、仮想サーバを使ったほうが圧倒的に便利ですよね!
ただ便利なだけじゃなく、やはりデメリットも存在するのです。
仮想サーバのデメリットとは?
簡単に言ってしまえば、ハイパーバイザーが死んだら全てのサーバが動作出来なくなります。
可用性確保していて、別の仮想基盤で動かせるならまだしも、1台しかなくて全て仮想マシンだった場合、業務も完全に止まっちゃいます。
上述しましたが、可用性確保するにあたって、もう1台同じ構成のサーバを買ってー、可用性確保してーって結局高くついちゃうのです。
可用性を度外視すれば、やはり安いのですが2台買ったらその分高くなりますし、構成によってはストレージも必要になったりで滅茶苦茶高くなります。
その他にも、定期的にアップデートが行われる為、都度適用+ゲストOSを停止してーとかのメンテナンスで工数もかかります。
便利なだけであれば、仮想マシン一択でしょうしね・・・。
最後に
今回は簡単に物理サーバと仮想サーバについて説明しました!
構築サイドとしては、色々と作業短縮できるので仮想サーバのほうが好きですが、構築する上でも物理サーバの速さを物凄く実感します。
ただ、お客様からの要望を受けて、構成を考えてどっちにすべきか・・・。を考えるのはすごく楽しいんですよ、通った時もうれしいですしね。
それぞれのメリデメを加味して、どっちがいいか!を考えられるようになると、設計とかも楽しめるかもしれないですね!
以上、クッキーさんでした。