AWSのストレージ6種類を比較!−概要編−

#インフラ
writtdden by ネモ

どうも、ネモです。

ここのところ気温の変化についていけず頭痛が続いていますが、みなさん体調いかがでしょうか。
外に出ると暑く、日の当たらない家にいる間は若干肌寒いこともあり、緊張性頭痛になっているのかもしれません。。。

さてさて、今回はAWSの勉強を進めていく中で一番躓いたストレージ関連の話をしようと思います。
おそらく誰もが躓くところだと思いますので、一緒に勉強していきましょう。

Amazon Elastic Block Store(Amazon EBS)

Amazon EBSは、Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)にアタッチして使用することを目的として設計されたブロックストレージサービスです。
AWS上で操作可能な仮想ディスクとして、EC2インスタンスに接続することができます。
パフォーマンス別に、以下の種類があります。
なお、SSDはブートボリュームとして使用可能ですが、HDDは使用不可となっています。

  • 汎用 SSD (gp2)
  • プロビジョンド IOPS SSD (io1)
  • スループット最適化 HDD (st1)
  • Cold HDD (sc1)。

汎用SSD(gp2)

コストと性能のバランスがよく、可用性の高いEBSボリュームになっており、一般的に使用されるボリュームタイプになっています。

プロビジョンドIOPS SSD(io1)

パフォーマンスの高いEBSボリュームで、アクセス頻度が高い、ディスクI/Oが多くなる場合に使用されます。
DBや高頻度のアクセスが想定されるアプリケーションの動作環境などで使用されることが多く、そのパフォーマンスに比例してコストは他のボリュームに比べ高くなっています。

※IOPS : ストレージが1秒あたりに処理できるI/O(書き込み・読み込み)アクセスの数

スループット最適化HDD(st1)

アクセス頻度が高く、安定したスループットを提供しているボリュームタイプです。
HDDのためIOPSはSSDに比べて低く、ログやビッグデータなどの保管に適しています。

※スループット : 単位時間あたりでどれくらいデータを転送できたか

Cold HDD(sc1)

アクセス頻度の低いビッグデータの保管、I/Oサイズが大きく、シーケンシャルアクセスを行う必要がある場合に適しています。
EBSボリュームの中で低コストなボリュームとなっています。
※ シーケンシャルアクセス:複数のデータや記憶領域にアクセスする際に、順番に連続して読み込み・書き込みを行うこと

Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)

Amazon S3は、オブジェクトを格納・管理を行うストレージサービスです。
静的コンテンツ配信が可能なオンラインストレージサービスで、耐久性が99.999999999%(イレブン・ナイン)と可用性も高いため、データ損失がゼロに近いと言われています。
低コストの従課金制のためコスト面での無駄もなく、保存容量やファイル数は無制限となっています。

また、バージョニングというバージョン管理機能が搭載されているため、誤ってオブジェクトを削除してしまったとしてもロールバックを行うことが可能となっています。
データはファイルやブロックではなくオブジェクト単位で管理されており、格納場所の依存性がないためデータの取り出し・移動・複製が容易に行えます。

分散保管も可能なので、大容量の保管や活用に向いています。

Athenaと併用して解析などを行うことも可能なため、非常に使いやすいストレージサービスとなります。

Amazon StorageGateway

AWS Storage Gateway は、オンプレミス環境からAWSクラウドストレージへ安全にアクセス(データ保存など)を行うことが可能となるストレージサービスです。
オンプレミス環境とAWSのクラウドストレージを接続し、AWSのストレージとの堅牢かつ可用性の高いシームレスなストレージを構築することが可能になります。
今回詳細は省きますが、ゲートウェイタイプは以下の3つがあり、用途によって使い分けることになります。

  • ファイルゲートウェイ
  • ボリュームゲートウェイ
  • テープゲートウェイ

AWS Storage Gatewayを利用することにより、オンプレミス環境とAWSクラウドストレージの間にデータセキュリティ機能を備えるため、通信の安全性も保たれます。

Amazon FSx for Lustre

Amazon FSx for Lustreは、機械学習や動画処理などを高いデータ処理能力を必要とする要件で使用される、高パフォーマンスのストレージサービスです。

Amazon FSx for Lustreを使用するメリットとしては以下の6つがあげられます。

  • ハイパフォーマンスなファイルシステムを搭載
  • S3内の既存のデータセットとのシームレスな統合が可能
  • EC2インスタンスとストレージのシェアが可能
  • PCIDSSやISOに準拠したセキュリティとコンプライアンス
  • CLIやSDK、またはコンソール画面から簡単にLutstreファイルシステムの作成が可能
  • 従量課金制のため無駄がない

Amazon FSx for Windows File Server

Amazon FSx for Windows File Serverは、Windows Server上に構築するフルマネージド型のファイルストレージサービスです。
Active Directoryとの連携が可能となっており、シングルAZ、マルチAZの選択が可能なため、要件に依って使い分けが可能となっています。

Amazon FSx for Windows File Serverでは、以下の機能が提供されています。

  • アクセスコントロールリスト(ACL)
  • エンドユーザのファイルを復元
  • ユーザクォータ
  • SSD、HDDの選択可能

Amazon Elastic File System(Amazon EFS

Amazon Elastic File System(Amazon EFS)は、スケーラブルでクラウドネイティブなネットワークファイルシステムです。
Direct Connectを使用することで、EC2インスタンスからだけでなく、オンプレミス環境のサーバからも同時にアクセスすることが可能となっています。
マルチAZで冗長化されるため可用性も高く、オートスケーリングに対応しているため、拡張・縮小を手動で行う必要がなく、管理コストを省くことが可能です。

さいごに

色々と調べつつ勉強していますが、ユースケースがいまいちピンとこないことが多かったのでまとめてみました。
今回は概要レベルで記載をしましたが、今後詳細を書いていこうと思います。

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