【Cisco】秘技「経路集約の術」技術に迫る!【簡略化】

#ネットワーク
writtdden by キムキム

こんばんにちは、キムキムです。

梅雨が明け・・・・てない・・・??雨がやたら降りますね。
エアコンを付けて寝ると、朝冷えてしまう事もしばしば。
AlexaやGoogleHome等を導入している方は「天気、気温」によってエアコンを勝手にOn/Offするのが吉です。

さて、本日は経路集約について説明していきます。
経路集約ってなんぞや?どう便利なの??初めて聞いた人は疑問ばかりだと思うので、
一つずつ解きほぐしていきましょう。

経路集約とは

経路集約はズバり「広報時の経路を纏めてお伝えする機能」です。

例えですが、貴方は「椅子と机とベッドと照明が欲しい」状態です。
友人に相談してみると、多くはこんな返答が来ると思います。

ニトリにあると思うよ

これが経路集約です。イメージは完璧な筈です。

「椅子を買うならニトリ、机を買うならニトリ、ベッドを買うならニトリ、照明を買うならニトリだよ」

と一つずつ説明してくれる友人は少ないのかなと思います。(ニトリは例です。IKEAも好きです。)

様々な物を括って、大枠の経路を伝えてくれた方が見聞きする情報は簡単になるものです。
情報として残るなら、単純に管理し易いですね。

概念は理解できたと思いますが、IPで置き換えるとどうなるでしょう?

IPv4で見る経路集約

さて、図にして見てみましょう。

BからAに対して右側の経路を広報したい場合、当然3つのルートを広報します。
3つのルートそれぞれはBに送ればいいよ~」という経路広報です。

この経路広報のメリットは問題箇所の対応や部分的な削除及び制御に向いているという点です。
対してデメリットはAの装置から見た時に経路が膨大になってしまい、経路の多さに比例して切り分けが難しくなる点です。
(他にもロンゲストマッチで経路を優先できるなど様々あります)

それでは経路集約したらどうなるでしょう?

経路集約した場合

BからAに出す経路は一つになりました。
192.168.1.0/28は右の経路を全て包含しているので、出す経路は一つで良い訳ですね。

よって「この範囲のIPアドレスはBに送ればいいよ~」と経路集約し、広報する情報を簡略化しています。

この経路広報のメリットはAのルーティングテーブルが簡略化され、人間が見易く詳細な情報をAに渡さなくて良い点です。
対してデメリットは、広報するIPアドレスが増える度集約の値を書き換える必要がある点です。

どちらも一長一短であり、TPOに応じて使用するか判断していきましょう。

おわりに

今回纏めた経路集約ですが、ルーティングプロトコルについてコマンドや設定はかなり変わってきます。
自身が手に馴染んだプロトコルでは、どのように経路集約出来るのか調べて見ると良いかもしれません。
それでは、よい夏休みをお過ごしください。

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